Country Side Tour

キャメロン・ハイランドはお茶やいちごで有名らしい。お土産屋には紅茶の箱が積み上げられ、いちごのキーホルダー、いちごバッグ、いちごサンダル…などなど‘いちご’だらけ。主要な見所を半日で回るツアーがあったので申し込んだ。8:45発と13:45発の1日2回。ここまでの経験上、お昼過ぎには100%雨が降るので午前中のに参加した。(月曜日はお茶の工場がお休みなので注意)

(1)Sam Poh Temple
何かと思ったら漢字で「三宝寺」。30年ほど前に立て直されたらしいけど、いまだにカラフルでピカピカ。本殿の裏には千手観音がいた。知ってる人(千手観音)がいると一気に親近感がわく。数ある金ピカの中で私の心を掴んだのはコイツ。愛嬌たっぷりで目が離せなくなった。

(2)Rose Centre 大人Rm4.00
次に訪れたのはローズ・センター。キャメロン・ハイランドには洋館&英国風ガーデンをよく見かける。さぞかしバラもたくさん育てられているんだろうと楽しみに中に入った。運転手兼ガイドのおじさんが「ちょっと疲れるけど頂上からの眺めがすばらしいので、まず頂上に行って、それからゆっくり花を見たらいいよ」と教えてくれたので、頂上を目指すことに。しかし急な山の斜面を切り開いて作られているので、階段はかなり急勾配!久々に息が切れて‘口が鉄の味’状態になった。マラソン大会みたい。階段沿いには各種サボテンやハイビスカス、コスモスたちが。あのー、バラはどこに?頂上からはどこまでも広がる茶畑と、驚くべき高さに作られたビニールハウスが見れる。でもそれだけ。あと謎の‘小人の靴屋’の靴があった。

肝心なバラは山を下りてきて入り口の裏手に並んでいた。けど正直あまりキレイな色ではなかった。シーズンじゃないのかな。パンフの写真を期待しちゃダメかも。

(3)Strawberry Farm
お待ちかねのいちごだ!私はいちごが大好き。ケーキに乗ってるだけですばらしく見える。摘んだりできるのかなーとワクワクしながら車を降りると運転手のおじさんは行った。「いちごファームは外から見学できるよ。後はカフェのミルクシェーキがおすすめ。ジャムもお土産に買えるよ。」とカフェの話ばかり。いちご摘みができなくてかなり残念。しかも今は雨季で日照時間が少ないから、あまりできがよくないんだとか…。
‘いちごとは地面に生えているもの’という認識だったポールは目の高さにいちごがぶら下がっているのを見て相当驚いていた。いったいいつの時代からタイムスリップしてきたのか。ガイドのおじさんも親切に「昔はみんな腰を痛めていたけど、このオランダの栽培システムを導入してからは随分簡単になったんだ」と教えてくれた。

いちごが摘めないのなら、食べようではないか!カフェにはジャムの試食もあってビンが3つ並んでいる。ポールは真ん中のをえらく気に入った様子。ラベルを見ると「ラズベリー」。えっと、ここでは栽培されていないようですけど…。カウンターの奥には大粒のいちごがパックに入って並んでいる!カフェのおじさんのオススメでクリームかけのを注文してみた。確かに出来が悪いというだけあってあまり甘くなかったけど、はちみつが意外に合うのにビックリ!クリーム自体は甘さかなり控えめですごくおいしかった!!(1パックRm7.00:約210円)

(4)‘BOH’Tea Centre
本当はこの次にバタフライ・ファームに行く予定だったけど、同じツアーに参加してたマレーガ−ルズ3人は既に別の日に行ってしまったらしい。私はちょうちょが大キライ。お金を払ってもここは入園すまい、と決めていた。残るはポール一人になってしまったので、ここは飛ばずことになった。わーい。

‘BOH’Tea(ボー・ティー)って知らなかったんだけど、日本にも輸出されているらしい。ここでは最初にお茶の栽培を始めたスコットランド人一家の歴史やお茶ができるまでをビデオで見たりできる。本当は工場見学もあるんだけど、運悪く明日までメンテナンスのため閉鎖中だった。ポールはビデオで紹介されていた‘GOLD BLEND’という新芽だけで作った紅茶が気になるようで、カフェで注文してみた。渋みが少なくて確かにおいしい!値段もリプトンの半額くらいで買えるので、お土産に1箱買った。
私の中で新茶って初夏に出てくるイメージがあるんだけど、ここでは年中採れるらしい。葉っぱを摘んだら3週間後にはまた摘み取れるほど早く育つんだとか。すごい生命力だねー。ポールはこれこそ金のなる木だ、とすっかり歓心していた。

(5)Honey Bee Farm
最後は養蜂場だけど、ここは花畑の中にある蜂の巣箱を勝手に見て回る放ったらかしタイプだった。その後に寄った果物や野菜の露店のほうがよっぽどおもしろかった。Crystal Appleと呼ばれるラグビーボール型のフルーツはスイカみたいな縞模様もあって味の想像がつかなかった。食べてみるとジューシーさや食感はメロンそのもの。メロンから甘さを引いた感じ。珍しいけど、やっぱ私は普通のメロンのほうがいいなぁ。

あっと言う間に4時間が過ぎ、バスはタナ・ラタの街に戻ってきた。部屋に戻ったとたんに雨が!そしてRose Centreの階段のせいか、どっと疲れが出て昼ごはんも食べずに夕方まで寝てしまった。うーん、運動不足だ。