刑務所

昨日、刑務所に入ってきました。
よく行くパブの常連さん(女性)は、ムショ入りでも常連さん。
今、うちに泊まっているニックが「イギリス土産を持ってくるよ、って約束したのに刑務所に入っちゃったからお土産を届けに行きたい」というので、うちらも一緒に訪問してみることに。


顔写真入りの身分証明書と5,000ルピア払えば誰でも訪問できるらしい。
パブの常連さん仲間から聞いた情報をもとに、刑務所前の食堂で彼女の好きなフライドチキンを買って持ち込むことにした。刑務所で出される食事がマズいので、食べ物の差し入れがかなり喜ばれるらしい。


驚いたのは平日だというのにかなりの人が刑務所入り口で入場を待っていたこと。そしてみんな菓子パンやら、果物やら、やはり食べ物を持っている。パスポートを提出し受け取った整理券は74番。さっき呼ばれてた番号が20番から30番まで。先は長い!


やっとうちらの番号が呼ばれて中に入ると、また次の扉の前で待たされる。面会場まで3つの扉をくぐって、携帯やカメラを提出し、ボディチェックを受け、やっと出た広場には人・人・人!みんなあちことにマットを敷いて座ってしゃべったり食べたり笑ったり。まるで何かの祭り?


目的の彼女はすでにビジターが来ててその広場にいた。見るととっても元気そう!化粧はしてるし、髪はキレイに染まってるし、何より私服を着ている。てっきり縞模様のユニフォームとか、番号が縫い付けてあるとかを想像してたけど違った。


塀の中の生活は退屈だけどまずまず快適らしい。お金を払えば宅配ピザを頼むこともできるらしい。ただし警備員の分も1枚買うのが暗黙のルールらしいけど。


私がオーストラリアにいるときに話題になったコービーさんもすぐ隣にいた。まるで有名人を見た気分♪オーストラリアでは彼女のサーフボードに誰かが麻薬を仕込んで密輸させようとしたのに、無実の彼女が捕まってかわいそうな悲劇のヒロイン的に取り扱われていたけど、インドネシアでは彼女のお姉さんはすでにブラックリストに名前があって、コービーさん自身も要注意人物だったらしい。同じニュースなのに報道する国の立場によって正反対の内容でおもしろい。


訪問可能時間はあっという間に過ぎた。たぶん扉の前で並んでる時間のほうが長かったように思う。ともかく彼女が元気そうでよかった。おりこうにしているので、本来は来年2月までいなくちゃいけないところ、今年の11月には外に出られるらしい。
パブで彼女の笑顔に会える日が楽しみだ。