日本語を話せるひとびと

ここ数日、日本語を話せる日本人以外の人によく会う。その度に誰が教えたんだろう?と思う。


日本で2年働いてたというイギリス人の口から「バタンきゅ〜!」という言葉が出てきた。久しぶりに聞いたー!なぜ「きゅ〜」なのかいまだに謎な言葉。
乾杯するときは「おつかれさんでーす!」。目を閉じたら外人とは気付かないほど発音も上手。よっぽど何度も聞いてたんだろうな、これ。だんだん日本語を思い出してきたのか次々と口にしはじめた。「1万円でーす。」「すみませーん。」「せんぱい」ん〜、職場の様子が目に浮かぶ。今でも当時の仲間に会いに年に1回は日本に行ってるらしい。


バーテンダーをしているマレー人(男性)は、すごく丁寧な日本語を話す。でも久しぶりの日本人だったのか最初は少し混乱気味だった。「あなたは…何ですか?あー、no, no. 名前は何ですか?」
飲み物を頼むと、両手を拝むように合わせて、少し腰を落として「ちょっと待ってくださいねー」と言う。まるで小料理屋の女将さんのようなしぐさが見たくて何度も飲み物を頼んでみた。帰りがけには「Tomokoさーん、おやすみなさーい。」と笑顔で送ってくれた。ありがとう、女将さん…じゃなかった。男性でした。


レゲエバーでは舌が回らなくなってるオランダ人に会った。私が日本人だとわかるとパッとひらめいたような顔になった。こういう反応のときは大抵日本語を話せる場合が多い。彼が握手しようと手を出してきたので、これは「はじめまして」かな?と手を差し出すと、ガッチリ握手して「ネコ大好き!」と満面の笑みで言ってきた。へ?フリスキー?
それから「なんてこった!」とも言っていた。ポールは「なんてこった!」を知ってる外人に初めて会ったので「おぉー!なんてこったー!しょーがなーい!」と意気投合。これ日本語で言える?じゃあ、これ知ってる?と競い合っていた。


きっと私も「なんでそんな言葉知ってるの?!」みたいな英語を言ってるんだろうな。この前もポールが調子にのってしゃべり過ぎてたので「Put a sock in it!」と叫んだら、周りが一気に私に振り返り「What?!」と言った。そして爆笑された。a sockはソックスの単数なので「くつした(の片方)でも口に詰めろ!」的なニュアンスだと思うんだけど、きっと女の人は言わないんだろうな。笑われないように気をつけよう。