STREET MARKET

ペナン島では毎月の最終日曜日に「ストリート・マーケット」というのをやっている。ペナン通りの超ゴージャスホテルE&Oへ突き当たるあたりに白いテントが並んでいる。
これはインドネシアからでは?と思われるバティックとか、手作りのビーズ・アクセサリなんかの店が並ぶ。骨董品屋も多い。エリザベス女王や、ジョージ何世とかいう国王の刻印されたコインはすごい値がついているのに、日本統治時代のお札の価値は今の10分の1以下だった。人気ないのかな。

E&O目の前のテントには‘Community Shop’と小さな文字で書かれていた。天然ハーブで作ったせっけんやキャンドルがおしゃれにラッピングされて売られている。奥では機織(はたおり)の体験もやっていた。
通訳さんが「(マレー人の)彼女は英語が話せませんから…」と言って手順を説明していた。たまに彼女が手を出してヒモを通したりしてみせるのだが…英語どころか、言葉をしゃべれない人だった!そっか、ここは身体障害者の作品を売ってるテントだったんだ。織った生地で作ったティッシュケースや、小さなポーチとかが売っている。
絵もフレームに入って売られていた。けっこう上手だ。そのテントには‘Penang Prison’と書いてあった。刑務所!

通りの中ほどにあるステージからはジャズの歌が聞こえてきた。なんだかテンポが時々狂ってるけど、いい声だなぁ〜と思って近くに行ってみたら演奏者の姿が見えない!
 
ドラムセットの影にすっぽり隠れるほどの子供が演奏していた。隣のピアノはおにいちゃんか?そしてお父さんがギター兼ボーカルだった。途中で女の子2人組が紹介されて1曲歌った。これまた子供かよぉ〜と思うような声量でちゃんとハモっててカッコよかった。
恥ずかしそうに女の子たちが引っ込んでからも、家族の演奏は続いた。すごく天気のいい日だったからテントの中は暑かったに違いない。1曲終わるごとに袖で汗をふくけど、すぐ次の曲が始まる。ニコリともせず真剣な顔のままだ。最後にお父さんが御礼をいって、マイクを司会者に渡すとやっと子供らしい顔をみせた。後片付けもせずに2人ともお母さんのほうへ飛んでいったのだ。おばあちゃんらしき人がハンバーガーを持ってくると2人ともパクついてた。
なんか、いいもん見たな〜と思った。