想定外で食べることになったものたち

午後2時過ぎになって、さっきまで「おなか空いてない」と言ってランチを食べなかったポールが急に「すぐそこのケバブ屋でチキンケバブを買ってきて」と言ってきた。
ホテルのあるスクンビット通りのソイ3はアラブ系のお店がズラズラ並ぶエリアで、トルコのドネルケバブのお店もたくさんある。タイ料理にばかり思考が向いていたので全く思いもしなかったけど、私も急に食べたくなった、ケバブ〜!

ホテルを出て右に行くとケバブ屋があるんだけど、
ガーン!まだやってない!
肉を焼くロースターはピカピカに磨かれたままで、店員さんすらいない。夕方以降じゃないとやってないのか。他のケバブ屋を求めてアラブ街をうろうろしたけど、どこのケバブ屋も同じ。ロースターに肉の気配がない。

仕方なくスクンビット通りに出て屋台のタイ料理でもお持ち帰りしようと考えた。しかーし!ランチ後の夕方前というアイドルタイムで、みんなお昼寝しに帰ってしまったのかお店が全然出ていない!たしか高速道路のガード下にマーケットがあったはず、と思ってそこまで歩くも閑散としていた。とりあえずカットフルーツのパックを買う。

もうマックかバーガーキングにでも行くしかないのかと思っていた帰り道、丸いコロッケみたいなのを売っているおばさんを発見!

「これは何?コロッケ?中はポテトなの?」と英語で聞いてもわからない様子。日本語でもダメだろう。するとおばさんが誰かを見つけて声をかけた。息子さんがやってきて「ライス」だと教えてくれた。あ〜、イタリア料理にあるライスボールを揚げたやつかな?おいしそう!周りにミミガー(豚の耳)みたいのや、辛そうなもの、謎の野菜が並んでいたので「コレ(ライスボール)だけ欲しいんだけど1ついくら?」と聞いてみた。おばさんは「他のはいらないの?」的なジェスチャーをして、私がNOと答えると、おもむろにライスボールを手でぐしゃぐしゃにつぶしはじめたー!えぇーーー!!!値段聞いただけで買うとは言ってないのにーーーーー!
仕方なく「他の材料も全部入れて」とお願いした。もうやけくそだー。パパイヤサラダのように、砂糖、レモン汁、フィッシュソースなどを入れて、ぐちゃ混ぜにして、大量の生野菜と一緒に袋に入れてくれた。
「で、おいくら?」30バーツ(約90円)

名前を聞いておけばよかった、なんて料理なのか。
食べてみたらかなりおいしかった!
唐辛子が効いててからかったので、タイバジルの葉っぱもたくさん入れてレタスに包んで食べたら最高!
ケバブ屋が営業してたら出会えなかった食べ物。

そして夕方、ショッピングセンターを散策して地下に行くと、ヤマザキのパン屋を発見!なつかしー!

ポールに食べてみてもらいたい丸ごとバナナと
高校生の頃から大好きだったクイニーアマンを買ってみた。
まさかバンコクヤマザキの菓子パンを食べるとはねぇ〜。
本当に皮をむいただけのバナナが生クリームとスポンジに包まれているだけのシンプルなデザートに最初は「何これ?」と笑っていたポールも、結局全部食べていた。

バンコクで食べ物に困ることはなさそうだ。