カデ、生まれて初めての散髪

腰まで伸びた長〜い髪をいつもぐるぐるに巻いて大きなおだんごにしていたカデ。
でも今日のおだんごは…だんごがない!

聞けば今日、散髪の儀式があったから髪を切ってもらったらしい。
後ろで結んでいた髪をおろしてもらったら、
肩下の長さにバッサリ切られていた。
儀式で切られた髪はなんと村のバロンダンスで使うバロン人形のひげや、
わき毛(笑)に使われるんだって!
まさかリアル人毛が使われているとは知らなかった!
★ギョロ目のバロンを知らない方はこちらでどうぞ。


宗教儀式だけあって髪を切るのは偉いお坊さん。
ポールはカデの新しいヘアスタイルを見ながら
「お坊さんにしては上手なんじゃない?Tomoも切ってもらえば?」
なんて言ってたけど、カデは儀式でのヘアーカットがあまりにひどかったので、
その足でヘアサロンに行ってちゃんと切りなおしたらしい。


この前にヘアサロンで髪を切ってもらったのはいつなの?ずいぶん前?と聞くと
恥ずかしそうに「生まれて初めて。」とカデは言った。カデは20歳。
子供の頃に髪を切りたいと親に言ったら「散髪の儀式があるまで待ちなさい」と言われ、
村で新たにバロン人形を作るタイミングで
かつ、バリのカレンダーによって散髪の儀式をするのに良い日がないと
その儀式は行われないため今までチャンスがなかったらしい。
しかもそんなに待ち望んでいた儀式なのにお母さんから連絡があったのは今日の早朝。
バイクで小1時間かかる実家に朝7時には着き、
お坊さんに「仕事があるから先にやってほしい」とウソをついて(笑)
1番に髪を切ってもらったんだとか。
そして次にいつ髪を切れるのかは村のバロン人形の状態とカレンダー次第なので未定。
ポールは「バリ(のヒンズー教の)人ってほんとうに信心深いね」と関心していた。
確かに私が20歳のときはパーマをかけたり色を変えたりいろいろしてたのに
親が「儀式まで待ちなさい」って言ったからって本当に待つなんて!
どうりで上手な美容師さんがなかなか見つからないわけだ。