別荘。

うちらのではなく、お向かいのフランス人夫婦の別荘。
数年前に土地を買い、雑草を抜いて木を切り倒すところから始めた
別荘プロジェクトがやっと終わって、
週末はそっちに泊まりに行っていると聞いた。
バイクで1時間の距離。
山のほうは涼しいし、空気もキレイですごくいいよ〜
と言っていたので、今日はどんなところなのか
日帰りで行ってみることになった。


山道を登っていき、この先に人が住んでいるんだろうか?と思った頃、
急に手入れの行き届いた生垣で囲まれた一区画が現れた。
ここがフランス人のマルコの別荘。
その隣(奥)にはお兄さん夫婦の別荘。


敷地の真ん中に伸びたヤシの木には、はしごがかけられている(笑)
頭上には大きなココナッツの実がいっぱい!


カカオの木もたくさんあって、実がたくさん。
熟してくるとアリもたくさん群がっているんだけど
スプレーして取り除こうとしたら、地元の人にダメって言われたんだって。
なぜなら、アリがいないとリスがやってきて実を食べてしまうから。
アリを群がらせておけば実をリスから守ることができるんだって。
自然ってうまく成り立ってるな〜


コーヒーの木もあった。自分ちの庭にコーヒーの木!
ジャコウネコを飼えば、世界一高級だといわれている
ルワックコーヒーを生産できるね。


牛もいた!しかも親子!!
もしやミルクを自給自足?と思ったら、
腐葉土を作るために糞が必要なだけらしい。
食肉になる心配もなくてよかったね。

他にもレモンとか、オレンジとか、スターフルーツとか、
スパイスの丁子とか、バニラ(!)とか、もう本当に自然の宝庫!


マルコの別荘の並びの土地が売りに出ているらしい!
雑木林…、雑草…、誰かが連れてきた牛。
しかしマルコには「ここに母屋を建てて、こっちにはキッチン。
バレ(離れ)にしてもいいね。小さなプールもここに作れるんじゃない?」
と、いろいろな風景が見えるらしい。
昨年も思ったけど、そういう先見の明がある人って本当にうらやましい!


途中のワルンからお持ち帰りしたナシ・チャンプルでお昼して
マルコがお気に入りの場所まで食後の散歩。
のんびり歩くこと15分。この道の行き止まりには絶景が広がっていた。


途中から着いてきた近所の子供たち。


ちょっとLAっぽくない?


散歩から帰ると、庭や牛のお世話にきていた近所のおじいちゃんが
ヤシの実をとっておいてくれた。私がさっきココナッツ飲むのが好きって言ったのを覚えててくれたんだ!
実1個から大きなグラスに4杯分のジュースがとれて、みんなで乾杯。
ゴクゴクのんだ。

もう1個の実はお持ち帰り用に、外の皮をむいて軽量化してくれた。
そうか。茶色いボサボサしたココナッツの実はこうして作られるんだ。
おじいちゃん、どうもありがとう。


4時間しかいなかったけど、まるで旅行に来たかのような気分。
非日常を楽しんで、バイクで1時間走れば日常に戻れる。
今住んでいるところは便利でいいし、
ここに引っ越して住むことは考えにくいけど、別の良さがある。
両方のいいとこどりができる「別荘」ってアイデアはいいなー。
うちらの別荘計画が実現するまではマルコと仲良くしておこう(笑)