先見の明…なし。

今日は、最近急激に仲良くなったカナダ人シェフと、ある土地を見に行った。彼が「ちょっと遠いけど、見たら絶対惚れるから!」と自信たっぷりに連れて行ってくれた土地は、私からしたら雑木林。

しかし彼らの目には、ここがレストランで、こっちにゲスト用寝室があって、と緑に囲まれたステキなリゾートの姿が見えるらしい。ポールもニックも興味深々だ。


あたしにはただの雑木林。
どう思う?と聞かれたけど、「ん〜、ここに住むのは考えられない」というのが正直な感想。


だけど、今うちらが住んでいる場所だって、5年前はきっと田んぼか空き地で、クタから遠すぎて誰も住みたいとは思わなかったかもしれない。

数年前にクタで繁盛していたレストランが、セミニャックに2号店をオープンすると告知したとき、当時住んでいた人は「なんであんな田舎に?」と思って、これは絶対失敗すると噂されていたらしい。ところが今はセミニャックは超人気エリアとなり、レストランは2号店も大繁盛。昨年増築したばかりだ。


将来、何が流行るかわからない。だけど、付加価値をつければ人が来るかもしれない。人が来れば、他の商売もやってきて、にぎわうかもしれない。
住むのに不便だったら、便利にしたらいい。それか「ちょっと滞在用」とか、ヨガやデトックスなんかで数日間街の喧騒から離れたい人用に特化させるとか、可能性はいろいろあるのかも。


でも私にはやっぱり雑木林にしか見えない。