うちらの結婚式

いよいよ/やっと、この日がやってきた。「ちゃんと結婚しとくか」と決めてから約3ヶ月。法的に有効な結婚証明書を発行する手続きは面倒だったのでエージェントに依頼して、それ以外は自分たちで企画し、友達と一緒に準備してきた。意見が合わずケンカして「もう結婚するのやめる?!」となったことは少なくとも3回。11月に入ったとたん雨が本格的に降り出して、当初30名の予定だった招待客は2日前にして60名を突破。心配ごとだらけだったけど、当日になって「今日はわがままに楽しもう!」と割り切って挑んだ。


式は午後4時からだけど、私はゲストが来る前に会場となるテリの家にいって、部屋に隠れていなければならなかったのでお昼過ぎに会場入り。驚かせたいからという理由で、テリの家の前につくとサロンを頭からかぶせられ、まるで誘拐された人質状態で部屋まで移動。メイク室となったテリのバスルームで飲んだり、食べたり、しゃべったり、メイクしてもらったりで、あっという間に午後4時。


入場曲はこれまた散々意見をぶつけあった結果、バグパイプのアメージング・グレースに。バスルームのドアの後ろに立ってスタンバイすると、一緒に歩くお母さんの手が震えているのが伝わってきて私も一気に緊張!さっきまで全然平気だったのに!ドアが開くと、そこはただただワーォ!の世界。ほんとにビックリさせられた!



テリのリビングルームは一転して教会風に。60名のゲストがよく収まったなぁ。


誓いの言葉は「I do.」って言うのかと思ってたら「I am.」だった。牧師さんが「ポール、あなたはトモコを妻とし(中略)…しますか?」と聞いてポールが「I am.」って言うんだけど、その後に牧師さんが「ちょっと今答えるのに時間がかからなかった?」と言って会場を笑わせ、これでうちら2人の緊張がほぐれた。次は私の番。「トモコ、あなたはポールを夫とし(中略)しますか?」と聞かれたときに、あごに手を当てて考えるフリをしたらまた会場に笑いがあふれて、みんなと一緒にセレモニーに参加してる感じがした。


予め用意された結婚証明書に立会人と一緒に署名して式は終わり。


これが結婚証明書(左が夫用、妻用の2通)とプロテスタントの儀式をしましたという証明書。下は牧師さんが言った誓いの言葉の台本(?)名前入りでもらえる。


ここからは日が沈む前に写真タイム

テリんちの外壁には、会場設定担当のニールが手がけた大きなプリントが!これはポールの生まれた町のタウンホールの写真!なんて粋な計らい。


ポールの出身であるウェールズスコットランドケルト民族である誇りをすごく持っていて、お祝いの席ではみんなちゃんとキルトで正装する。この日もめちゃくちゃ暑いのに合計12kgもするキルトを着てくれた。みんなカッコいい!!そしてキルトのスカートの下は何も身に着けないのが正装。これほんと!



階段の上に立って会場を見渡すと、からだが勝手にこんなポーズに。ほんと空も飛べるような気分。まさに「有頂天」とはこのこと。


プールには6kgもの花びらが浮かべられた。バリの装飾用の傘も意外と洋風なウェディングに合っていて大満足。


キルトボーイズはこの後もしばらくひっぱりだこに。


お天気でほんとよかった。気持ちのいいガーデン・ウェディング。



19リットルのモヒート!水の空き容器にモヒートをいれて、ディスペンサーに設置。いつでも冷たいモヒートが飲める優れたアイデア!(じゃない?)


ちょっと和のテイストも。ニールがネットで調べてタペストリーを作ってくれた。


ビュッフェはインドネシア料理と洋食のミックス。どれもおいしかった!


日が沈むとキャンドルが灯されて、なんとも幻想的に。


ケーキはキャロットケーキ。


ケーキカット完了!しかしなぜ包丁が2本?私はポールが後ろで包丁を掲げているのを写真を見るまで知らなかった。


やる予定じゃなかったブーケトス。


要望が多い割にはみんな既婚者じゃないか!しかもカメラマンまで参加しちゃってるし。キャッチしたのは既婚者の友達。その後だんなと「次に君が結婚するってどういうこと?!」と軽くケンカに。


あとは70年代、80年代の曲が流れてパーティが朝まで続きました。数少ないシングル男子が半裸で踊っていると、あっという間に人妻に囲まれてこんなことに!


涙あり、大笑いあり、ワーォ!ありで、ほんとうに幸せな幸せな結婚式ができました。リゾートホテルで働いてる友達が「うちらでだってこんなステキな式はできない」と言ってくれました。それはたぶん、予算とか採算がどうとかビジネス抜きで、友達がうちら2人を喜ばずためだけにしてくれたからできたこと。そんな友達をもってうちらは本当に幸せ者だと改めて感じた日。「ありがとう」にあふれた日でした。