田園風景の裏で…

うちは細い路地の突き当たり。なので3方を田んぼに囲まれている。
すぐ隣に家がないので、見晴らしもいいし、風通しがいいし、それがちょっと自慢だった。


ところが!!
青々としていた田んぼが黄色に色づいてくると、鳥よけの大きな空き缶が田んぼのあちこちに設置された。田んぼの真ん中にある小屋に見張り番がいて、四方に伸びたヒモをひっぱると空き缶がガラガラと鳴って、鳥を追い払う仕掛けだ。
これが思いのほかうるさい。テレビの音量アップ、アップ。


そしていよいよ収穫。
稲刈りは手作業!早朝の涼しいうちから家族総出でやっている。
脱穀機も使わず、男衆は稲の束を板にバシバシたたきつけている。
夕方前に作業は終わったかに思えた。締めは思いがけない方法だった。

焼畑農法だー!
せっかく風通しのいい家も、この日ばかりは恨めしい!
リビングはオープンスタイルなので逃げ場なし!煙が私に向かってくる。
洗濯物がぁ…!燻製風味になってしまった。


こんな日が2日続いた。
そういえば前に、この辺は二毛作や多毛作のところも多いって聞いたっけ。
とはいえ、煙いのは年に数日だ。そのときだけガマンしようっと。