夢にまでみた温泉

バリ島西部の地図を見ると、あちこちに「Hot Spring(温泉)」と書いてある。ガイドブックにもいくつか紹介されている。温泉はいりた〜い!長時間バイクで首から背中がバキバキだし!


友達がミンピリゾートにある温泉には$5で入れると聞いていたので、もし地図にある公衆温泉が見つからなかったらそこに行けばいいや。地図を手にレッツゴー!


ロビナからバリ西部国立公園のエリアまで車で1時間、バイクならもっと速く行けるって聞いてたけど、けっこう遠かった。しかも今日はクニンガンという、お盆最終日みたいなバリニーズにとって大事な日で、大きなお寺の近くは渋滞。結局2時間くらいかかった。

ミンピリゾートの看板が出てたので、そこから細いわき道に入る。ミンピに来てしまった。地図的には手前なんだけど、何もなかったし。ミンピを通りこしてみる。何もない乾いた大地に牛が数頭いるだけ。また戻ってきた。ミンピの横に細い路地があったけど、この先は何もなさそうだし。んー、わからん。


もう1つ近くにHot Springがあるみたいだから、そっちを探してみることにした。だけど国立公園エリアに入ってしまったみたいで目印が何もない!地図が読めない2人…。乾いた森が延々と続くだけになったので、引き返すことにした。
そして思いっきりミンピの看板を見逃した。


まだチャンスはある。ロビナの近く、バンジャールというところに温泉プールがあるらしい。でも温泉プールというだけあって、かなりぬるいらしい。お湯につかる習慣がないバリニーズが水でぬるくしているらしいんだとか。ほんとは熱いお湯につかりたいとこだけど、仕方がない。


ここの看板は見逃さなかった。途中の交差点でも気のきいたバリニーズが「温泉?まだまっすぐだよ。」とか聞いてもないのに道を教えてくれた。細い山道を上がっていくと…車の渋滞!停車しきれないほどの車!ぬれた頭で帰ってくる人たち。これから温泉に行く人たち。狭い山道はごった返しだ。こっちは崖なのに超危険!そしてみんなローカル。外人の姿が見えない。


チケット(大人Rp3,000)を払って、バイクを停めて、振り返ってびっくりした。そこにはこんな光景が…!

みんな着衣水泳してますけどー!恐る恐る中に入ってみる。バスタオルを巻いた外人ルックなおばさんがいた。ポールが声をかけてみる。「どうだった?」「悪くないわよ。ちょっと混み過ぎだけどね。」

混み過ぎなんてもんじゃない。イモ洗い状態とはこのことだろう。「絶対入らないからね」とポールは言った。私も賛成。
温泉プールの中では石鹸の使用は禁止で、いちおう外に石鹸を使えるシャワーコーナーがあるんだけど、ほとんどの人は洗わずにプールに入って、洗わずに帰っている(拭きもしない人すらいる)。このぬるま湯の衛生状態って…。人肌なんて細菌にとって最高の環境では?


熱い温泉につかって疲れを取る夢、破れる!


その夜会ったオランダ人カップルによると、温泉すぐ手前にあるホテル&レストランはすごく良かったんだとか。庭も立派で、ごはんもおいしかったとのこと。
今日はなんかついてないな。朝のイルカで運を使い果たしたか?