エアーズロック

エアーズロックに登れなくなるかも…っていうニュースを読んだ。
残念なような、安心したような。とっても大変だったので、もう登ることはないと思ってたけど、登れなくなるとなると感じが違う。


私が登ったのは2005年の6月。寒くなりかけていて、暑すぎず、ハエもほとんどいない時期だった。その時すでに「先住民のアボにとっては神聖な場所だから、ほんとは立ち入らない方がいいんだけど…それでも登りたい人は手を挙げて!」みたいな感じでガイドに尋ねられて、手を挙げたのは日本人たちとほんの数人のアメリカ人だったかな。その時は「ここまで来たんだから登らないわけにはいかない」と思ってたけど、実際に登ってみて、あんな危険なところだとは思わなかった〜!


山じゃなくて「岩」だし、高さたったの348メートルだし、ここまで来た記念に登ってみよう!ぐらいの感じで登りだすと、いきなり急こう配。岩に打ち込まれたクサリを持たないと登れないくらいの角度。アリススプリングスのホームセンターで軍手を買っておいてよかった〜。
たぶん登り始めて10分もたたずに休憩。座り込んで水を飲もうとペットボトルを開ける…と!フタがコロコロコロ…今登ってきた急こう配を、ものすごい速さで落ちて行った。もう戻れない。ほぼ満タンの1.5リットルのペットボトル(フタなし)を持って登るはめに。
ポチっとなボタンみたいな一枚岩は、実はボコボコの面もあったりして、よくある写真じゃ見れない景色も見れた。「あー、もう高山病になる〜!」と疲れ果てていたのに、平らなところに出たときにテンションが一気に上がったのを覚えている。旗のところで写真を撮ったときは、「お母さん!あたし、やり遂げたよっ!」ぐらいの達成感があった。


そんなエアーズロックに登れなくなるのか…。
寂しい気もするけど、周りから見るのもやっぱスゴイし、サンセットは感動もの。登れなくなっても訪れたいってのもわかるな。
ありがとう、エアーズロック。I've climbed The Rock!!