お見舞いに。

パッと見は怖いけど、じつはめっちゃいい人‘ビッグ・ジョー’が入院しているとのニュースが飛び込んできた!私の理解力ではよくわからなかったんだけど、どうやら食べ物にあたったらしい。
どうしたらお見舞いできるのか聞いたら「彼は2階のファーストクラスにいるわよ」とのこと。
ファーストクラス?なんじゃそりゃ。


口が悪いし、なにせカラダが超ビッグで、丸坊主、腕中にタトゥー、ほとんどの指にギラギラ金の指輪、時計もギラギラ、首にも太いゴールドのチェーン…と、第一印象で思いっきり悪い印象を与えているビッグ・ジョーだけど、根はあたたかいハートの持ち主。
遠い異国での入院は、さぞかし心細かろうに。最近になってビッグ・ジョーが大好きになったうちらは急いでお見舞いに行くことに。


ランカウイで入院と言ったら1か所しかない。ランカウイ・ホスピタルの2階に行ってみた。病棟の入口に名前が並んでいるけど‘JOE’なんて文字はない。みんなマレーぽい名前。よく読むと、そこは男子病棟だった。ファーストクラスはどこだ?!
マレー語はよくわからないけど「1&2なんとかかんとか」って看板が出てた。ここに違いない。


ビッグ・ジョーの本名はジョセフだったのねぇ〜。みんなニックネームで呼び合ってるから、名字も知らなかった。
ファーストクラスの1号室にジョセフは横たわっていた。今は金のチェーンも指輪も何もない。顔色はよさそうだ。
ポールは親切か嫌味なのかビールを2缶持ってきていた。いつも相当飲んでるジョーも、さすがに「いらない」と答えた。でも急に「においだけ、においだけかがせて!」とおねだりモード。よっぽど好きなのね、ビール。


よく見ると、この病室、ファーストクラスのくせに足りないものがいっぱい。冷蔵庫もTVもない。個室でエアコン、トイレ・シャワー付きだけど、それだけ。ジョーもTVを置いてほしいとお願いしたらしいけど、病室には置けないらしい。仕方なく友達にDVDプレーヤーを買ってきてもらったらしい。

夕方4時半頃、ドアが開いて、食事が運ばれた。1つのお皿におかゆとメロン、別の器には赤い辛そうな魚のスープ。こんなはんぱな時間にいったい何だ?!まさか夕食?ジョーは慌てておかゆに突っ込まれたメロンを取って食べ始めた。メロン以外は口にしない。
入院初日、ジョーは咳が止まらなくて入院したのに、最初に出された食事はクラッカー2袋だけ。「のども胸も乾いて咳が止まらないのに、誰が乾いたクラッカーなんか食べれるんだー!」と怒ったらしい。激しく同意。


幸い生まれてまだ1度も入院したことないけど、どうかランカウイでは入院しませんよーに。
そしてはやくビッグ・ジョーが退院して、また一緒に飲めますよーに。