グランド・スラム!Oh, yeah!!


結果から書きます。勝ったよーーー!
総合優勝!全勝!グランド・スラム!2005年以来の3年ぶり!(写真右下のスーツの彼はプリンス・ウィリアム)

私は2005年のグランド・スラム時にケアンズにいて、ポールにカジノでESPNが見れるから行こうって誘われてたんだけど、明日仕事だから、って先に帰ったんだよね。だって夜中の2時スタートだったし。今になって、とても重要なことを、あっさり蹴落として帰ってしまったような、非常に申し訳ない気がする。当時ケアンズであったウェールズ娘が、数日後に「お母さんが新聞の切り抜きを送ってきたの!!」と大きな封筒に入った紙の束を見せてくれたのを覚えている。その時は大げさな…と軽く引き気味だったんだけど、今はウェールズ人がどれだけラグビーを愛しているか見てきたので、私も新聞を見たい!!


今夜はMikeの店には行かないで、The Islander(アイランダー)にて観戦。ここは1Fでサッカー、2Fでラグビーを見れるからチャンネル争いのケンカも起こらない。ウェールズの試合は今日の3戦目なので、タイ時間で夜中の12時から。お店には2戦目の始まった夜10時に行ったんだけど、ほぼ満席。後からカップルがわざわざうちらの前の席にやってきた。「ここ空いてる?」「どうぞ、どうぞ。どこから来たの?」カップルはとても誇らしげな顔をして答えた。「Wales

ポールはまた試合前にナーバスに。「イヤな予感がすごくするんだよ。」一方、カップルのだんなは非常に落ち着いていて「今夜は勝つよ。Trust me!」と言っている(非常にきついなまりとともに)。ここまで全勝同士の試合だけど、フランスが総合優勝するにはウェールズに20点差で勝たなきゃいけない。1回のトライで最大7点も入ってしまうラグビーなので、フランスに20点差で負ける可能性がないわけじゃない。

2戦目のハーフタイム中に4人組がやってきた。唯一の男性はイングランドのシャツを着ている。ところが、TVで「次の番組は…Wales vs France」と番宣が流れると悲鳴のような絶叫が響いた。「キャーーー!カモン、ウェールズ!!」4人組の残り3人はみんなウェールズおばさんだったのだ。

試合が終わり、表彰式になると、みんながポールに握手しにやってきた。イングランド人も、アイルランド人も、勝ち負け関係なく、国も関係なく、みんなで祝った。あぁ〜、すばらしい!まぁ閉店するんですぐに打ち切られたけどね。今夜はみんな「ノスダー」と言って別れた。Nos daはウェールズ語でおやすみなさい。


The Islanderのいいとこは、2時にはお店が閉まること。だらだら飲み続けることがないから、しらふな私には非常にありがたい。(Mikeの店では毎回朝まで滞在してしまう。)アパートまでは徒歩15分ほどの距離だけど、バーが並ぶ一角を通過しなければいけないので、お祝いしたいモード全開のポールを連れて部屋まで無事に帰るのは不可能な気がした。

しかし、あまりにハッピーで機嫌がよいからか、今日はたったの、たったの30分ほどで帰宅できた!これはスゴイ!!あらかじめビールを買いためておいたのが成功したのか、何か料理しようと提案したのが効いたのか、ともかくどこにも寄らずにまっすぐ帰ってこれた。

ポールは酔っぱらうと料理をしたがる。ポールの娘、クレアも「お父さんは料理上手だよ、特に夜中の3時に作る料理は最高!」と言っていた。そして今夜も絶品のチリ・コン・カンができた。チリソースじゃなくて、スイートチリソースを使ったもんだから、ちょっと風味が違ったので「Grand Slam Meal」と名付けた。ポールはスプーンでつまみ食いを続けているから、朝にはなくなってるんだろうな。お祝いムードは続く…