もしもここに住むなら…

土曜日は前からテナント(貸家を借りる人)を探してるアメリカ人がいると聞いていたので、JJとSamと一緒に、どんなもんか話を聞きに訪ねてみた。
ピーター(米国人)は、上半身裸で、大きなカラダで小さなイス(お風呂にあるようなイス)に座ってるので、最初に見たときは全裸で外に座ってるのかと思ってビックリした。ふりかえると、ピノキオのゼペットじいさんのような顔をしている。真っ白な頭でサンタクロースも地でいけそうだ。

JJが「空き部屋はどんな感じ?」と切り出してくれた。確かそうだったと思う。しかし、どんなに神経を集中してきいてても、ピーターが話してる内容は、腰の悪いおばあさんのために電動ベッドを探してるんだけど、eBayでは医療器具扱いとなるからどーたらこーたら…。あの〜、うちら部屋を借りたいんですけど。


ピーターにさよならを言ってから小声で聞いてみた。
「聞き逃したみたいなんだけど、どうして電動ベッドの話になったの?JJは部屋のことを聞いてくれたと思うんだけど。」
『それは誰にもわからないよ。』
えー!大丈夫?!

結論としては、そのおばあさんが部屋を使ってて動けないから空き部屋はなくなったらしい。なんじゃ、それ。



ピーターの家のすぐ近くに、大晦日にボートクルーズでお世話になったスティーブとニコールが住んでいるというので寄ってみた。なかなか内装を凝らしておしゃれに暮らしているらしい。確かに家の構造は一般的な感じで(どんな?)決して大きくない。外壁はオレンジ!中に入ると赤!!

ここは車を停めるスペースでは?と思われる軒先にはソファが並び、テーブルもあって、たいていはここで過ごすらしい。扇風機もあって快適だけど。そんな軒先で「まぁ1杯」となって話をはじめたら、なんとスティーブとニコールは今年の6月あたりから半年は家を空けるんだとか!イングランドとAUSに3ヶ月ずつ滞在予定らしい。いつもテナントを探してから出るんだけど、よかったら貸すよ、とのことだった。

前に聞いた話では、レントは月Rm400(約12,000円)で水道、光熱費は別。でも水道代って月Rm3〜5なんだって!100円前後ですよ!!テレビも冷蔵庫(しかも2台)もすべて揃ってるから、家具を買い足す必要もないし、島の無線LANの電波を受信できるから、カードさえ買えば家でネットもできる!これは願ったり叶ったりかも!



もし車もバイクも自転車も借りていいなら、こんないい条件はないねぇ♪とウキウキでOff Shoreへ。そこへいつもタイトなトップスを着ているグレアムがやってきた。
ポールが今日のできごとをすべて話し、「そんなわけで家を探してるんだけど、いいとこあったら教えて」と言ったら「いつ必要なの?今すぐ?」と言ってきた。

グレアムはベッドルームが3部屋もある大きな家に一人で住んでいる。立派なキッチンもあるのに、近くにレストランがいっぱいあるから使ってないらしい。場所はうちらの大好きなインド料理屋TOMATOの目の前!しかも空き地を隔てた向かいだから、そんなに騒々しくないらしい。似たような家が5件並び、みんな貸家で出たり入ったりだから、次に空きが出そうだったら連絡しようか?という。あぁなんていいヤツなんだ!!

しかし、好立地、より大きな家なもんでレントは月Rm1,400(約42,000円)だとか。んー、しかし捨てがたい!あそこなら自転車がなくても徒歩でビーチに行けるし、買い物だって不自由しない。
でもでも、グレアムの家からさらに奥に進むこと10分程度でスティーブたちの暮らす集落がある。車ならすぐだ。悩むなぁ〜。



翌日の日曜日、クアにあるチャイニーズの食堂に行った。オーダーしてると女将さんが突然「あ、アランが来たわ!モーリーンも一緒よ。二人のこと知ってる?」と聞いてきた。この夫婦もOdd Shoreの常連なので、もちろん知っている。車で30分も離れた町に来たのに知り合いに会うなんて、ほんとに小さな島だなぁ。

ポールは当然ながら昨日のできごと(ピーター、スティーブ、グレアムの家のこと)をすべて話し、「で、家を探してるんだけど何か知ってる?」と聞いてみた。アラン夫婦はPantai Cenangから少し離れた大きなアパート(日本で言うマンション)に住んでいる。部屋を2つ買って、1つの部屋としてつなげて使ってるらしい。
プールの水は毎日交換されてるし、通路もいつも掃いてるからキレイよ、とモーリーンは言う。管理者がいるのがアパートのいいとこだよなぁ。これまた空きがあるかどうか聞いてみてくれるらしい。



住みたい場所が決まったら、今度はどこにどんな風に住むか、またまた選択肢が一気に増えた。長期で住んでみて、気に入ったエリアに良さそうな物件があったら、ついに買うことになるかも!!予定は未定。