Langkawi

ランカウイに着きましたー!バンコクからの飛行機が1時間ほど遅れ、時差もあってマレーシアに着いたのは夕方の6時頃。とりあえず今夜はポールが前に滞在したゲストハウスに行って、翌日ゆっくり部屋を探すことに。シリン・ゲストハウスはイラン人のオーナーAbhrahamと日本人の奥さんでやってるらしいが、彼はCrazyでいつも奥さんにきつく当たってるんだとか。そんな家に行くのはやだなぁ。

リチャード・ギア似のAbhrahamはポールが戻ってきたのがすごく嬉しいらしく「やぁやぁやぁ、まぁビールでも飲もうや」と温かく迎えてくれた。これが奥さんにつらく当たる人なんだろうか。ところが話出したら‘オレ話’が止まらない。インド・パキスタンなどの首相と友達で、電話がよくかかってきて、安倍前首相の奥さんとは昔旅行先で知り合って、それ以来連絡を取り合っているんだとか。名前、まちがってたけどね。日本にも4年住んでてよーく知ってるんだとか。日本が自殺率世界一になったけど、なぜだかわかるか?と説法が始まってしまった。ポールは小声で「もう1本ビールを出されたら(酔って歯止めが効かなくなって)反論せずにはいられなくなる。」と言ってきた。おとなしく聞きながらパイナップルジュースを飲んでいると、同じゲストハウスに泊まってるスウェーデンの女の子たちが帰ってきた。これは逃げ出すチャンス!Abhrahamはスウェーデンにも4年住んでたことがあって、スウェーデンがどうして自殺する人が多いか、とコンコンと話し出した。彼女たちには悪いけど「ごはん食べにいく準備をしなきゃ」と言って席を立った。前にポールが滞在したときも、世界中の首相たちは友達で電話がかかってきて、世界中4年住んでたことがあって、どうしたら世界が平等で平和になるかを語っていたんだとか。肝心な奥さんは日本に1ヶ月戻っていて不在だった。ほっとしたような、会えなくて残念なような。

Irish Pubがあるから行ってみよう、とゲストハウスのすぐ近くにあるDebee's Placeへ。ポールを見かけた店の子が気づいて「ヘーイ、How are you?」と叫んだ。それを聞いて他のスタッフもみんなワイワイ言い出した。これはパイの再来か。日本人の彼女を持つ子がいて、日本語がペラペラ。彼女は3年の遠距離行ったり来たり恋愛を経て、ついに会社を辞めてランカウイに来てしまったんだとか!聞けば長期滞在のためにゲストハウスを探しててシリンにも行ったけど、Abrahamが「彼も時々部屋に来るのか?」と聞いてきて正直に「来るかも」って答えたら激怒したんだって。イスラム教では婚前の男女が1つ同じ部屋にいるのはダメらしく、それがAbrahamの逆鱗に触れたらしい。あーこわいよー。

今夜はマレーシア時間で夜中の0時からラグビーの日本−カナダ戦があるので、ラグビーを見れるとこに移動した。チェナンビーチの道路をひたすらてくてく歩いていくと、Off Shoreというバーに着いた。ポールが誰かを見つけて後ろから近づいて首を絞める!「おー!帰ってきたのか!」ガッチリ抱き合って熱烈歓迎。信じられないといった様子で奥さんを呼ぶ。話のジャマをしないでよっ、て感じで振り返った彼女の顔が変わった。「オーマイガッ、オーマイガッ!本当にポールなの?!」私にはまるで映画のワンシーンのよう。この神様のような迎えられようは何なんだろうか。飲み物を運んできた店の人がポールを見てグラスを落としそうになった。慌ててテーブルに置いて「おー、信じられない。急にいなくなって、こんなかたちで現れるなんて!!」みんなポールにガッチリ抱きついて離れない。あのー、あのー、すいませーん。私もいるんですけど…。

思い出してみれば、ラグビーの試合を見れるバーが島にないことに気づいて急遽ペナン島へ移動したことがあったけど、それってランカウイだったのね!島の住民であるみんなからすれば、毎晩のように来てたのに、突然いなくなって連絡もとれなくなれば心配するよね。それが何の前触れもなくひょっこり現れたら驚くわな。イングランド人のJJと、ウェールズ人のサムはランカウイに土地を買って今家を建てているらしい。ポールも土地を買うときに誘われたらしいけど、私が気に入るかわからなかったから参加しなかったんだとか。ラグビーはまたまた日本大健闘のすばらしい試合だったんだけど、ポールがお祝いしようとショットを頼みだした。2時だと言うのにここのバーにはお客が次々とやってくる。試合が始まる前にいたのに消えたアメリカ人の娘がふらっと帰ってきた。しかも誇らしげに。みんなが「見せて見せてー」と彼女に群がる。タトゥーをしてきたのだ。首の後ろに「」と書いてある。Loveが何とかって言ってたのはこのことかー。この文字を見てDing ding dingとハートが鳴ったらしい。何に魅力を感じるかわかんないね。この日は結局4時に店を閉めるまで滞在してしまった。とんだランカウイのスタートだ!