ステキな店と美の師匠

ターペー通りに他のいわゆる土産物屋とかシルバーの店とは格段に違うジュエリーの店がある。前から気になってたんだけど、ついに昨日お店に入ってみた。品物から棚から壁から照明から匂いまで全部ステキ!よく似た店が2軒並んでいるので隣の店にも入ってみた。やっぱりステキ。すると白人が「なんでも手にとって見ていいよ」と声をかけてきた。オーナーかな?と思って話しかけてみたら、やはり彼がオーナーらしい。しかももう1軒ターペー通りにお店を持ってるとか。後で行ってみたけど、そこもやっぱりステキ。

で、オーナーさんがチェンマイのステキなエリアを教えてくれた。買い物の3大エリアはターペー通り、ロイクロー通り、サンデーマーケット。でもモダンでおしゃれなのはリバーサイドと呼ばれるピン川沿いと「ニンマンヘンミン」だと言う。変な名前。リバーサイドはポールとあてもなく散歩してるときに通りすがって、洒落たコーヒー屋さんを見つけたの(8月5日参照)だ。家具とか食器とかシックで大人な雰囲気の店が多かったのを覚えている。変な名前「ニンマンヘンミン」は聞いたこともなかった。私の地図を広げて教えてもらうとシャマんちの近くではないか!チェンマイ大学にも近いから、学生もよく買い物したりお茶したりしてるらしい。ありがとう!絶対に行ってみる!!


というわけで、ニンマンヘンミンにやってきました。オーナーさんはソイ(タイ語でメインの通りから入る細い通り)1がベストだと言ってたので、トゥクトゥクの兄ちゃんにソイ1で下ろしてもらった。いきなりステキな店が並んでいる!ここに住んでたら絶対にいろいろ買ってしまう!


ネコのオブジェだらけの店を発見した。窓にはフランジパーニのようなお花がぶらさがってる。なぜか気になるので入ってみると、腰ほどの高さのはりぼてネコが出迎えてくれる。よし、気に入った!ここはネコ雑貨の店かと思ってよくよく見ると、どれもこれもキャンドル。窓にぶらさがってた花も、テーブルに並ぶ果物も、象の置物もぜーんぶキャンドル。これはスゴイ。火をともすのがもったいない。


ポールの心をつかんでしまったのはアロマキャンドル。しかも大小さまざまな粒になってて、色もキレイ。1種類でもいいし、混ぜて置いてもキレイ。そのコーヒーフレーバーにポールはやられてしまったのだ。ちょっぴり甘くて香ばしい感じ。私には駄菓子屋の「にんじん」だったけど、あまりに気に入ったので買うことにした。ちなみに私の心をつかんだのは、このネコのイラスト。店内のちょっとしたところに出てくるんだけど、たまらない。そういえば写真を撮りたかったのでお店の人に「Do you mind if I take a picture?」って聞いたら笑顔で「Yes.」と言ってくれた。写真撮ったら気にする(イヤ)?って聞いたのに。その後バシバシ撮っても何も言わなかったから、あれはOKの意味だったんだろう。

話は飛んで、夜に。ロイクロー通りにタイボクシングを見せるリングと、それを囲むようにバーが集まる一角がある。私は蚊も多いし、レディーボーイも多いのであまり好きではないんだけど、安いとこもあるので今夜はそこに行った。私はカウンターの中の本当の女性と話をしてたんだけど、ポールがTom!Tom!と叫んでやってきた。振り返るとそこには美しい娘。でもしゃべると男声。あー、しゃべらなきゃいいのに!ノンという名前の彼は、手術の後、ホルモン剤やある食べ物(何を言ってるのかわからなかった)を一生懸命食べてキレイになってきたらしい。腰も細いし、腕や手の指なんて女性以上に女性っぽい。やっぱり美しくなるために努力をしてるのね。私もそのホルモン剤を飲まなきゃ!って言ったら「あなたは女性だから要らないわよ〜」って感じで笑われた。あー女性っぽいしぐさ!お肌もつるつる。私が日本から持ってきた日焼け止めがそろそろなくなるので、彼に何かいいのがないか聞いてみたら、タイで1番というクリームを教えてくれた。スムージーって聞こえたんだけど自信がなかったので、タイ語で商品名を書いてもらった。これをお店の人に見せれば確実。ちょっと高いけど、すごくいいんだって。私のお肌がノンのようにつるつるになったら、美の師匠として崇めるわ!